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2020年7月
海洋プラスチック問題解決へのチャレンジとESG経営
昨年設立された「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」( Japan Clean Ocean MaterialAlliance、CLOMA)は、地球規模の課題である海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて業種を超えた幅広い活動をしている。プラスチック製品の持続可能な使用や代替素材の開発、情報共有などを企業が連携して推進するためのプラットフォームとして、CLOMAが産業界で現在大きく注目されている。
このたびのCLOMAアクションプラン策定に際し本誌では、ワーキンググループごとの行動プランを3回にわたって掲載する。連載にあたり、CLOMA会長(花王社長)澤田道隆氏から、CLOMAの方向性についてお話をいただいた。さらに、ESG経営で日本をリードしてきた花王社長としての視座から、日本企業のESG経営への取り組みについても語っていただいた。
【環境管理|2020年7月号|Vol.56 No.7 より】
聞き手:黒岩進(一般社団法人産業環境管理協会 専務理事/CLOMA事務局長)
||| 目 次 ||| ※太字部のみWEB掲載(全編は本ページ下部より、PDFファイルをダウンロードのうえご覧ください。) |
プラスチック問題解決に必要な3つの施策
黒岩:海洋プラスチックごみが世界的に注目され、プラスチックの大量使用と廃棄が問題視されています。今、プラスチックをめぐる課題と今後の在り方についてどのようにお考えでしょうか
澤田会長:地球環境問題において、プラスチックごみの問題は「海洋プラスチックごみ問題」とも直結しており、非常に重要です。問題解決に向けて様々な取り組みがなされていますが、十分ではありません。今後、新興国中心に人口が増え、少しずつ豊かな社会になることによって、プラスチックの使用量は大きく増えることが予想されます。使用量削減がある程度進んでも、世界全体では使用量が増え、結果、廃棄するごみの量は増えていきます。そこで思い切った施策が必要です。ポイントは3つあると考えます。
澤田会長:地球環境問題において、プラスチックごみの問題は「海洋プラスチックごみ問題」とも直結しており、非常に重要です。問題解決に向けて様々な取り組みがなされていますが、十分ではありません。今後、新興国中心に人口が増え、少しずつ豊かな社会になることによって、プラスチックの使用量は大きく増えることが予想されます。使用量削減がある程度進んでも、世界全体では使用量が増え、結果、廃棄するごみの量は増えていきます。そこで思い切った施策が必要です。ポイントは3つあると考えます。
1 つは、プラスチックは社会にとって有用であるということ。ただ、適正に活用してこなかったために、ごみ問題となっているわけです。今後は、ライフサイクルを通じて適正な使い方を工夫しなければなりません。
2 つ目は、適正な使い方の工夫やプラスチック代替素材への変更等によって、プラスチック使用量を大幅に削減することです。
3 つ目は、プラスチックリサイクルを本気で進めることです。使用量削減は継続的に進めていかなければなりませんが、やはり経済性を兼ね備えたリサイクルが重要と考えます。
2 つ目は、適正な使い方の工夫やプラスチック代替素材への変更等によって、プラスチック使用量を大幅に削減することです。
3 つ目は、プラスチックリサイクルを本気で進めることです。使用量削減は継続的に進めていかなければなりませんが、やはり経済性を兼ね備えたリサイクルが重要と考えます。
【環境管理|2020年7月号|Vol.56 No.7】
下記よりPDFファイルをダウンロードのうえ、ご覧ください。
(本インタビュー全編ご覧いただけます。)
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